ホームセンターからの転職について解説していきます。
ホームセンターには野菜の種から日用品、電化製品やペット用品まで何でも揃っているので、近くにあるととても便利ですよね。
でも、働く側にとってはとても大変な職場です。
何気なしに就職した人も多く、辞める人も多い業種のひとつになります。
など退職はしたいけどいろんな不安が頭をよぎりますよね。
そこで、ホームセンターから実際に転職する際の注意点や体験談はあるのか、オススメの業界や職種などを説明していきます。
ホームセンターの離職率は高いのが現状
平成30年に厚生労働省が発表した「雇用動向調査結果の概況」では、就職率が高い業界は
- 宿泊・飲食
- 卸売・小売
この2つの業界がダントツです。
これだけみると人気の高い業界と言えそうですが、実は辞める人も多いのが現状です。
離職率の方では、1位が宿泊業、飲食サービス業、2位が卸売業、小売業の順になっています。
就職率が高い業界が離職率も高い、というのは小売りあるあるですよね。その離職者も増加の一途を辿っています。
この結果からも想像がつくように、ホームセンターからの離職者も多いんです。
あなたの周りではどうですか?口に出していないだけで、実は悩んでいる人も多いんですよね。
いろんな売り場があってやりがいもありそうな職場に見えますし、コンビニのように24時間年中無休ではないのでしっかりと休みも取れそうなんですが、意外と残業も多く休みを返上して出勤することもしばしば。
企業によっては転勤のスパンが短いところもありますよね。
長時間勤務や、休みが思うように取れないことが離職を加速させている理由にもなっています。
ホームセンター正社員の平均年収
企業によって年収に幅はあります。
やはり売上トップの企業は平均年収もトップになっているのですが、大手以外のホームセンターでは「もっと給料を上げてほしい」という人も大勢いますよね。
「忙しい割には給料が安い」と思っている人もいるでしょう。
年収の最高額は810万円と高額で、低いところだと390万円程と大きな格差がありますが、業界全体が飽和状態なので、大きく改善されることはまずありません。
私が転職するきっかけにもなったんですが、自分の価値を知っておくことも大切ですよ。
などが調べられる「ミイダス」というサイトがあるので、1度調べてみるといいですよ。
ホームセンターを「辞めたい」「キツイ」と思った瞬間
転勤の多さが苦痛になる
全国展開しているホームセンターも多く、それに伴って転勤が多いことから「辞めたい」と思う人もいますよね。
転勤する間隔も短く、酷い場合では半年~1年で転勤になるケースもあります。
私も経験しましたが、家族を持っている人ならとても大変です。
近隣での転勤なら問題はないでしょうが、遠くの場合は転勤する度に引っ越しが伴い、手続きや慣れない土地での生活など仕事以外のストレスが溜まります。
お子さんがいる家庭ではもっと大変です。
学校のことも考えて、単身赴任となってしまうかも知れません。
また、もともと住んでいた場所に帰ってこられるとも限りません。
こういったことが原因で退職する人も実際にいます。
労働時間と拘束時間の長さ
また、働いていて「キツイ」と思うことは、労働時間の長さでしょう。
開店時間も閉店する時間も決まっているので、深夜まで働くことはないと思われがちですが、実は閉店後にも仕事が待っています。
年に何回かの棚卸もそうですし、扱う品数が多い分閉店後の仕事も多くなってしまいます。
パートやアルバイトはきっちりと労働時間が決められ、シフトもある程度自分の都合を入れられますが、正社員の場合はそうはいきません。
ほぼ毎日、1時間から2時間程の残業はあります。
なかには休憩も取れないお店もありますよね
定休日のないお店がほとんどなので、繁忙期は「10日間連続出勤」になってしまうこともあるあるです。
ホームセンターから転職をした理由やそのきっかけは?
職場の人間関係がストレス
今の職場を辞めたいと思う理由は、いくつもの理由が重なっていることが多いのですが、最も多いのが職場の人間関係です。
当てはまっている人も多いのでは?
仕事に慣れた途端に全て任され、そのままほったらかしにされたり、逆にいちいち干渉されたりと難しい人間関係に悩まされるのはどの職場でも良くあります。
休日の少なさ
また、休みがない、労働時間が長いというのも辞めたい、転職したいと思う大きな理由です。
定休日のない店舗での不規則なシフトに加え、早朝出勤や深夜業務もあります。
せっかく新入社員が入ってきてもすぐに辞めてしまい、
- 人員補充のないまま残業だけが増えた
- 休日も呼び出される
といったことを経験している人もいるでしょう。
経費削減からアルバイトも増やすことが出来ずに社員が苦労するというのはよくあることです。
そんな毎日が続いたら、体力も気力もすり減って「他で働きたい」「もう辞めたい」と思うのも当然。
他には「ずっとここで働いていたけど、やっぱり自分のやりたい仕事をしたい」と感じて、以前からしたかった仕事の資格を取ったことがきっかけで退職するということもあります。
ホームセンターから転職した人の体験談はある?
転職するとしても、実際にはどんな仕事に就けると思いますか?
と悩んでいませんか?
色んなサイトを見ていると、同じ小売業や営業職、まったく違ったジャンルなど様々な場所で再出発をした人も見かけますね。
体験談ではありませんが、どの職種・業界でも不可能はありません。転職する際のコツや注意点などを参考にしてください。
事務職へと転職
将来のことを考えてホームセンターから事務職へ転職することも可能です
花や野菜を育てることが好きでこの業界に入った…という人もいますよね。最初は良くても、だんだんと将来の事を考えると歳を取ってもこの仕事を続けられる体力はあるのかな、と思い始める人もいるのではないでしょうか。
土日も休みはないですし、たとえば結婚しても仕事は続けたいなら、結婚後も無理なく家族と楽しい時間を過ごせる仕事が良いなとも思いますよね。
仕事を探すとなるといろいろと苦労はしますが、上記の条件を満たすために通勤時間の短い定時で帰ることが出来る職場を見つけることも不可能ではありません。
エージェントは使わずとも、転職サイトなしでは厳しいかもしれませんね。
スーパーバイザーから営業職へ転職
SVから営業職へ転職することも難しくはありません
SVはやりがいを感じる仕事だと思います。ただホームセンター業界は激戦区ですから、経営不振によりある日突然異動が決まることだってありえますよね。
何の落ち度もないはずなのに、売り上げも落ちてはいないはずなのにと悶々とした毎日を送る日々。
でも、そのことがきっかけで自分のやりたいことを真剣に考えるようになる…こういったところから転職のきっかけにつながる場合もあります。たとえば車が大好きな人であれば、車の販売営業などでしょうか。
まったく違う業界ではありますが「もうこれしかない!」と思うなら、まずは転職サイトで希望する職種を検索してみましょう。
車の営業職のように「営業」という仕事なら求人も多いので、あとは面接で正直な自分の気持ちと今までの経験を話すだけです。
採用された職場に個人ノルマはあるかもしれませんが、ホームセンターで培った販売の経験は必ず活かせるはずです。
できれば「社員をみんなで育てる」という社風の企業であれば、中途採用でもとても働きやすく自分を伸ばせる場所ではないでしょうか。
店長から転職
店長から転職を目指すことも不可能ではありませんよ
まず、ホームセンターを辞めたいと思う理由は休みがきちんと取れないことが挙げられます。
独身の時はあまり気になりませんが、結婚して子供が生まれると家族の時間の大切さを感じるようになり、転職を決意する人も少なくはないと思うんですよね。
店長という立場だと仕事をしながらの仕事探しなので、なかなか先に進めにくいのではないでしょうか。なのでそういったときは、転職エージェントのサイトを見つけてとりあえず登録をしてみましょう。
自分の希望に沿った企業を見つけてくれたり、書類の書き方などのアドバイスをもらったりとサポートしてくれて、面接日の日程まで調整してもらえたりと効率よくしっかりとサポートしてもらえることが多いです。
転職先によっては給料が少し下がることもあり得ますが、しっかりと休みが取れる週休二日制の会社に就職することも難しくはないはずです。勿論残業はどの企業でもあると思いますが、転職することで「休日には家族とゆっくりと過ごす」という目標を達成できるかもしれませんね。
ホームセンターからの転職先!おすすめはどこ?
店舗ごとに違いはありますが、ホームセンターでは衣食住に必要なものが全て揃っていると言ってもいいほど、日用品から建材用品まで幅広く販売されています。
その分、そこで働いていたら自然と商品についての豊富な知識や接客など身についているのではないでしょうか。
それを武器にすれば、たとえ異業種の仕事でも新しい職場で戦力になることも可能です
今は人材不足の世の中です。
求人側はオールマイティーな人材を好む傾向もあるので、小売業で働いていた経験は大いに役立ちます。
接客業
もし接客を得意としているのなら、やはり接客業の仕事がオススメです。
接客業には、飲食店のホールスタッフやホテルなどの宿泊施設のフロントスタッフ、専門店の販売スタッフなどがあります。
人との関わりが好きな人や気配りの出来る人、また立ちっぱなしの作業が多いので体力も必要です。
そこに自信がある人は、接客業でも大いに活躍出来ますよ。
デスクワークや事務職
反対に、ずっと働き詰めでしんどい、立ち仕事が辛いと感じて退職を考えているのなら、デスクワークをオススメします。
デスクワークといっても様々です。
人との会話が好きな人や、クレームにも対応出来るという人にはコールセンターでの仕事があります。
また、一般事務の他、経理や営業、人事などひとつの企業の中でも事務の仕事は種類が多いので、自分に合った事務の仕事を選ぶことも出来ますし、様々な部署を経験してキャリアアップすることも可能です。
他のホームセンターを目指す
ホームセンターの仕事は好き、でも今の職場では無理だ…
と感じているのなら、同業界への転職もあります。
場所や会社が変われば、気分も一新するでしょう。
その場合は、しっかりと店舗の雰囲気や評判を確認しておくことが大事です。
今の環境から逃げたい…という気持ちはわかりますが、焦って今よりも待遇の低い同業他社へ転職すべきではありません。
他業界への転職はそんなに難しくない!あきらめる必要はなし
まったく違う業界への転職は難しいとよく言われますが、実際はそうではありません。
販売や接客を経験していれば、他業界でも活かせる何らかの共通点があるからです。
特に、他業界でも同職種の仕事ならそう難しくはありません。
でも、やはり年齢が高くなるごとに転職が難しくなっていくのは事実です。
今までの経験や実績、自分に何が出来るのか、またどんな風に働こうと考えているのか等の考えをしっかりと面接で伝えることが大事です。
仕事探しの手段はいろいろありますが、「転職サイト」や「転職エージェント」を利用するとスムーズにいくことがあります。
具体的に何をしたいか決まっていない時や、探し方が分からない時には便利ですよ。
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