この記事では、ドラッグストアからの転職について解説していきます。
ドラッグストアを辞めようかどうか迷ってます
ドラッグストアの正社員、店長からの転職はできる?
ドラッグストアからの転職先ってどこがおすすめなの?
などドラッグストアからの転職について迷っている人は参考にしてください。
体験談などはあるのか?なども含めて転職方法を全て解説していきます!
ドラッグストアの離職率は高い
ドラッグストアの離職率はどのくらいだと思いますか?
正確な数値は出ていませんが、体感では正社員の新卒3年以内だと30~40%ほどの離職率です。
仮に30人入社した場合:3年後に残っているのは18人ほど
さらに5年ともなれば、半分くらいに減っているケースが多いのではないでしょうか?
自分が店長になったときには同期がほとんど残っていない…。ということもあるあるですよね。
ドラッグストアでは転勤が多くまたその間隔も短いため、気が付けば同期が減っていき、入社から7~8年後には自分だけになっていた…ということもよくあります。
ドラッグストアは、その仕事の内容から「この人じゃないとできない」といった専門性はあまりありません。
もちろん登録販売者などの資格は必須ですが、「マツキヨ」「ウェルシア」「ツルハ」など業界全体の競争も激しく、統廃合もあります。
今あなたが働いているドラッグストアも、いつかはどこかの傘下に入るかもしれません。そうなると、ポイントカードやシステムとかいろいろと面倒なんですよね。
また化粧品や日用品、食品と扱っている商品は大差なく、企業ごとの差別化が難しいため「どこで働いても同じ」とやりがいを感じない場合もあります。
こうしたことが離職率を押し上げている一因にもなっています。
そのため、ドラッグストアから転職しようとするなら、
- 自分がどうしたいのか軸を決める
- 少しでも待遇の良い環境(転勤が少ない等)を探す
- 早めに活動を始める決断をする
といったことが大事になります。
ドラッグストア正社員の平均年収はどれくらいある?
ドラッグストアは小売ということもあって年収は低めです。新卒の場合でみてみると、
大卒の場合:約19万
高卒の場合:約15万
このくらいが基本給としては平均です。派遣や契約社員ともなれば話は別ですが、それでも多いとは決していえない金額ですね。
薬剤師の年収の場合は一般社員よりも大きく上回りますが、病院で勤務するよりはるかに下回ってしまいます。
ドラッグストアの場合、どれだけ売上を上げても給与に反映されることはなく、またボーナスが約2か月ちょっとしか出ない企業もありました。
そもそも成果がボーナスに反映されることがないため、モチベーションを保つのも大変です。
言い換えれば、「売上の低い店の店長」「売上が好調な店の店長」の評価が同じ、ということもありえるので働く側からすれば非常に不満となるところです。
その反面、小売の中でもノルマや自爆営業は少ないため出費が少なくて済む、というメリットもあります。
店長であっても年収が500万を超えない企業も多々あるため、お金を稼ぎたい人にはドラッグストアの店員は夢の無い世界です。
登録販売者手当がついたとしても、スズメの涙程度ですしね。
なので現状に不満を抱いている人は意外と多いです…そのため、
- 自分の適正を教えてほしい
- 書類選考なしの求人を見たい
- ドラッグストアからの転職先は?
といったことを調べられるサイト「ミイダス」から1~2分で調べられるので、ドラッグストアを辞めようか悩んでいるなら1度調べてみるといいですよ。
ドラッグストアはキツイ!辞めたいと思った理由は様々
ドラッグストアでの勤務はキツイことの連続です。上で挙げた「年収が低い」というのも辞めたいと思う理由の1つですが、
- お客さんからのクレーム対応
- レジ業務と商品管理の兼任
- 第2類医薬品、第3類医薬品など一般用医薬品の接客
- 美容部員とのやりとり
など、特に人間関係が複雑なため、そのせいで辞めたいと思ってしまう人もたくさんいます。
ドラッグストアの社員は、レジに入ったり発注をしたり、商品の補充なども全てしなくてはならず、重い物を運んだりと体力的にハードな側面もあります。
そして他の小売と一番異なる点は「接客機会の多さ」です。一般用医薬品について尋ねられることが多く、そのたびに仕事が中断されます。
中には「そこまで悪化しているなら病院へ行ってください」と言いたくなるようなお客さんもおり、お客さんの質の悪さもストレスの1つですよね。
また化粧品コーナーも非常に広く、資生堂やカネボウなどの美容部員とのやりとりも必要です。
同じ店内でも美容部員たちはドラッグストアの社員ではなく、化粧品会社の所属です。
そのため「仕事をどこまで任せるのか」「こちらがどこまで関与するのか」ということでもトラブルになりやすく、女性社員の場合はカウンセリングの対応をしなければならない場合もあります。
こうした複雑な業務のせいで「辞めたい」と思ってしまう人が多いのも事実です。
転職しようと思ったきっかけ
ではドラッグストアを転職しようと思ったきっかけは?
- 人間関係
- 登録販売者
- キャリアアップ
の3つが主な理由として挙げられます。
その理由を1つずつ見ていきましょう。
登録販売者に合格できない
ドラッグストアに就職すれば必ず推奨されるのが「登録販売者」資格を取得することです。
試験自体は各当道府県によって難易度が異なり、また何度でも受験できるためチャンスは多いですが、勉強する時間がとれずに合格できない社員がいるのも事実です。
そして就職して3年以上も経つのに登録販売者試験に合格できないと、風当たりが強くなってしまうこともあります。
そもそも薬の成分には興味がないんだよね。カタカナが多くて頭に入らない…
という人の場合は何度受けても落ちてしまうため、資格に合格できないことを苦に思い、ドラッグストアから転職をしていく人もいます。
パートやアルバイトとの人間関係のストレス
ドラッグストアは女性従業員の比率が高い業界です。
社員に関しては男女比が半々くらいですが、パートやアルバイトなどは8割以上が女性です。
女性が多いと、女性同士で人間関係が複雑になったり、若い女性社員の場合は自分よりも年上の女性従業員から嫌がらせを受けることもあります。
また男性社員は、女性従業員のそうした問題を解決しつつ店舗運営をしていく必要があり、特に若い男性社員には扱いにくい問題も多々あるため、大きなストレスになってしまい転職を決断する人も大勢います。
キャリアアップに不安を感じる
ドラッグストアは今が全盛期です。市場規模も大きくグループ会社間の競争も激しいため、店舗数自体は飽和状態。これから待遇がよくなるということはまずないでしょう。
仕事内容としては、一般医薬品の販売については知識を得られます。ですがレジ業務や商品の品出しなど、社員でなくてもできるような仕事内容が多く、手に職が付くかといわれれば「No」と言わざるを得ません。
そのため
ドラッグストアで働き続けてキャリアアップは見込めるの?
と悩んでしまう人も大勢います。
店長から上の役職はバイヤー・SVなどがありますが、そもそもの必要人数が少ないため、多くの人は店長で頭打ちに。
店長で30代を超えるとなると転職自体が難しくなる(不可能ではない)ため、20代という早い時期からドラッグストアからの転職を意識し始める人が多くなっています。
- 今の自分の年齢でも転職できるのか
- 転職先としてはどこが良いのか
- 待遇の良い環境はあるのか
といったことでも相談可能なのがエージェントなので、悩みを共有するだけでも気持ちが楽になります。
ドラッグストアからの転職体験談にはどんなものがあるのか
ではドラッグストアからの転職はどんな感じなのでしょうか?
ドラッグストアからの転職については各サイトにいろんな体験談や感想があります。ですので、ここでは転職する際の姿勢や注意点などを参考にどうぞ。
体験談ではないですが、「正社員」「店長」の立場からそれぞれおすすめの転職先など、ポイントやコツなどを当サイト風に解説していきます
どの業界でも可能性はあるので、諦めないことが重要ですね。
正社員から事務職へ転職
就職して3年目に医療事務の仕事への転職も目指せます。
大学卒業後ドラッグストアへ就職したという人は多いですよね。最初は楽しく働けていたとしても、わずか半年で転勤となってしまうことや、女性のパートさんからの嫌がらせが激しいといった経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。また同期が3年以内に次々と退職していったこともきっかけとなり、転職を意識するようになる場合も多いです。
何から始めればいいのかわからない場合は、とりあえずエージェントに登録してサポートしてもらったり、自分に合う業界を探してもらうところから始めるといいでしょう。
ゆっくり進めれば半年ほどかかるかもしれませんが、ドラッグストアの経験を活かして同じく医薬品を扱う企業の事務へと転職することも不可能ではありません。
登録販売者に合格しているなら、今後のことも考えて実務経験が2年以上になったところで転職するのがおすすめです。
製薬会社の営業職へ転職
就職して1年半ほどで営業職へ転職だって可能ですよ。
大学を卒業後、たまたま受かったという理由でドラッグストアへ就職する人もいますよね。あまり考えずに就職をしてしまったせいもあり、仕事にやりがいを感じず、「この仕事を続けても先はあるんだろうか?」と悩むようになり転職活動をスタートする人もいます。
大した経験もなく、実績もないため第二新卒として転職活動を進めることになりますが、たった1年半という職歴でも業界を選ばなければ引く手あまたです。
たとえば営業職だと常に求人を募集していますし、その中でも個人向けではなく企業向けのルート営業へ転職することができれば、比較的働きやすい環境であることが多いですね。ドラッグストアと比べると「個人の頑張り」が評価されやすい傾向にあるので、働き甲斐があり満足するのではないでしょうか。
店長から転職 人材教育の企業へ
就職して9年目にドラッグストアの店長から転職するのも不可能ではありません。
人によっては就職して5年目のころに店長となり、今までに4店舗以上を経験してきたという人もいるはずです。人手不足ということもあって転勤のペースが速く、家族のことを考えるとあまり現実的ではないな…と思うようになったのがきっかけで転職活動を開始する場合も。
正直なところ、今までの経験をどの業界で活かせるのかがわからず不安になりますよね。店長職だと休日にまで仕事を持ち込んでしまうこともあり、個人での転職活動をスムーズに進めるのは難しいかもしれません。
ですがエージェントに登録して強みや適職を診断してもらうなかで、たとえば「教育」という道へ進みたいと思うようになった場合、苦戦しながらもなんとかドラッグストアからの転職に成功することも不可能ではありません。
転勤がなくなっただけでも精神的には楽になるのではないでしょうか。
ドラッグストアからの転職では、年齢や勤務年数に関してはあまり関係ありません。「まずは行動してみる」ということが成功へのポイントです。
ドラッグストアからおすすめの転職先
ドラッグストアからのおすすめの転職先っていったいどこ?
という方のために、おすすめの転職先を説明します。
- ドラッグストアからドラッグストアへ転職
- ドラッグストアから異業種・他業界への転職
どちらも可能ですよ。
ドラッグストアから他のドラッグストアへ転職
ドラッグストアから別のドラッグストアへ転職する例もあります。
この場合は正社員ではなく、契約(派遣)社員としてドラッグストアAで働いていた人が、正社員としてドラッグストアBに転職するというパターンが多いですね。
契約⇒正社員になるのでかなり待遇はよくなりますが、給与や休日数などが現状よりも下がってしまう転職はおすすめできません。
正社員で別のドラッグストアに転職したい、という場合も同じです。
知識もあり即戦力となるので同業他社へは転職しやすいですが「ドラッグストア」という環境に不満があるなら、転職しても再び辞めたいという気持ちが出てしまう可能性があります。
ドラッグストアから医薬品営業職へ転職
ドラッグストアは一般用医薬品があり、社員であれば登録販売者などである程度の知識があるはずです。
そのため製薬会社との相性が良く、また営業職であれば比較的給与も高い傾向にあります。
当たり外れはありますが、経験を活かせるという意味ではおすすめの職種です。
小売の経験を活かして他業界へ転職
ドラッグストアは小売です。
商品の発注や管理、従業員の教育などこれまでにいろんな経験をしているはずです。
「その経験を活かせる企業がどこなのか」を気づかない人が多いですが、他の業界でも小売の経験が活かせる場面は多くあります。
- ドラッグストアでこのまま頑張るべき?
- ドラッグストア以外の業界を目指すべき?
- 転職先はどう選べばいいの?
ということでも相談に乗ってくれるエージェントを使えば、あっという間に悩みを解決できますよ。
ドラッグストアから他の業界への転職は難しくない
ドラッグストアだからという理由で、転職ができないなんてことはありませんし、「勤務歴〇年だから」ということで不利になることもありません。
大事なのは「どう転職活動を進めるのか」です。
「ドラッグストアを辞めたい」と少しでも感じているのなら、この先もその気持ちが消えることはないので、準備だけでも進めておきましょう。
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